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令和元年5月3日第21回公開憲法フォーラムでのナザレンコ・アンドリーさんのスピーチ全文「言葉で戦争を止められるなら、なぜ戦地に平和の精神を伝えに行かない?」

公開憲法フォーラムにて、日本に留学中のナザレンコ・アンドリー氏のスピーチ

ご紹介にあずかりました。ナザレンコ・アンドリーと申します。

私は5年前にウクライナから参りまして、恐らく憲法改正の議論が最も活発していた時期を日本で過ごしました。
なので「平和」と「戦争」という言葉を何度も耳にしました。

数年前ロシアに侵略され、一部の領土を奪われ、今なお交戦が続いているせいで毎日毎日新しい犠牲者が出てるウクライナの出身者だからこそ、どうしてもその議論に関心が向きます。

護憲派の方々が軽々しく脅し文句として使ってる「戦争」という言葉は、私の祖国の現状だからです。
そしてその改憲に反対している方々の主張はウクライナが犯した過ちと非常に似ているので、強い危機感を覚えました。

簡単に言えば”自称平和主義者”は何と言っていますかというと、それは
「軍隊を失くして隣国にとって脅威にならなければ攻められない」と。
どんな争いでも平和を訴え、話し合いさえすれば解決出来る」と。そして
集団的自衛権を認めたら他国の争いに巻き込まれるから危険」だと。
では、ウクライナは侵略される前までずっととってきた政策と比較してみましょう。

1991年ソ連から独立した時にウクライナにはたくさんの核兵器と100万人の軍隊がありました。しかし、維持費が掛かるし、隣国に警戒されてしまうし危険なので、ウクライナは全ての核兵器を譲りました。
代わりにブダペスト協定書という国際条約を結び自国の防衛を他国に委ねてしまいました。(ブダペスト覚書については記事下部にて説明)
そして、100万人の軍隊を20万人に。つまり5分の1まで軍縮しました。
しかも大国の対立に巻き込まれないようにNATOのような軍事同盟にも一切加盟しませんでした
日本共産党の考える平和主義は、これではないでしょうか。

こんな政策は素晴らしいと考えてる方を是非今、ウクライナの前線に連れて行きたいです。
戦火で燃え尽きた村の廃墟
ミサイルが落ちてる中で学校の地下に隠れている子供
20歳までさえ生きられなかった戦没者のお墓を見せて、聞きたいです。

あなたが望んでいる日本の未来はこれなのか。
戦争は言葉によって止められるものならその言葉を教えて下さいよ。
安全な日本にいる時だけは戦争のことばかり話しているのに、どうして実際に戦地に一度も平和の精神とやらを伝えにきたことがないのですか
。」
そう聞きたいです

私に言わせれば抑止力を無くして平和を得た国は無いでしょう。
そして抑止力というのは物理的なものだけではありません。
もし国民投票の際、何千何万の日本人が投票所に来て、改憲賛成に票を入れたらそれはどういう意味しますかというと、
「我々は外国によって強制的に押し付けられた法律を認めない。自分の国を自分で治めるのだ。自衛隊はこの日本を守ってるように我々も自衛隊に協力し、自衛隊の権利を守る。」という意味になります。
そういう強い意志を示すことこそが最大の抑止力になると、私は思います。

一方では憲法改正されてない状況を隣国はどう受け止めるのでしょうか。
「日本人って武力を持って攻撃したらいつまでも押し付けられたルールに大人しく従うんだ。
日本の領土を奪っても国民を拉致してもミサイルを飛ばしても国際条約を破っても何度も領海侵犯しても全く動こうとしないんだと。
日本の国会に決断力がなくて、どんな危機に直面しても行動を取らず、中身の薄い議論を続けるばかりなんだと。」
こういう風に思われてしまうことこそは、戦争を招かざる得ない事態だと私は思います。

そんなの被害妄想だと考え、隣国に侵略されることは非現実的だと考える方もいらっしゃるでしょうが、実はウクライナ人だって、2014年まで皆そういう風に考えてきた訳なんです。
しかし今、平和ボケしてた時期を振り返ってみると戦争が一切起こらないと考えさせることも、敵の戦術の1つだったと私はわかりました。

ところで日本国憲法の前文に「平和を愛する諸国民」と出てきますが、私もどんな国でも一般市民の大半は平和を愛すると信じたいです。
しかし日本の隣国の中で権力者が国民の願いを聞いてくれる国なんてあるのでしょうか。
北朝鮮にしても中国にしてもロシアにしても独裁国家ばかりではないのでしょうか。
その国々の国民はいくら平和を愛したって権力者が戦争しろと命令したら”NO”とは言えないのです。

で、日本の野党の方々は同じ日本語を喋って、同じ日本人である有権者でさえ説得出来ないのに、どうして全く違う国民性を持った外国人の指導者を戦争しないように説得できるのか私はわかりません。
そして、議論が必要と何度も言いながらも議論から逃げる姿勢も不思議でなりません。
国際情勢が深刻化する中で国家の生存に関わる憲法改正問題をこれ以上先送りしていられないと思います。

日本には今、歴史的なチャンスがあります。
そのチャンスを掴むか、台無しにしてしまうかによって子孫は良くも悪くもどのように今の日本人を評価するのか決まります。

「令和」と名付けられた新しい時代に日本はやっと大和精神に基づく法令によって統治されるようになると信じたいです。
そして日本は自立し、国際社会と対等な一員になることは日本の為にもなるはずです。

ご静聴ありがとうございました。

令和元年5月3日 砂防会館別館にて 第21回公開憲法フォーラム
ナザレンコ・アンドリー氏(共愛学園前橋国際大学留学生)

ブダペスト覚書

ブダペスト覚書とは、1994年12月5日にハンガリーのブダペストで開催された欧州安全保障協力機構(OSCE)会議で署名された政治協定書である。
ベラルーシ、カザフスタン、ウクライナが核不拡散条約に加盟したことに関連して、協定署名国がこの3国に安全保障を提供するという内容。
アメリカ合衆国、ロシア、イギリスの核保有3カ国がこの覚書に署名。
また中国とフランスは別々の書面で若干の個別保障をしている

結局、ロシアはブダペスト覚書によりウクライナの安全保障を提供するとしながらも、戦争は勃発した。

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